2013年3月26日火曜日

人に教えることは難しい~。

3月は2級建築士講座の学科「計画」の講師として、3週連続で日曜日に登壇してました。

私の事務所は私ひとりなので、お客さんとのつながりはありますが、建築業界の次の世代の若い人達とのつながりはありません。(事務所にスタッフがいればありますけど。いないので。)

日々の設計業務に明け暮れてる私が、「建築業界の次の世代を育てたい。」などという大それたことを考えてる訳ではないのですが、一つの業界に生きてる”職人”として(最近自分の[設計職人]としてスキルを上げる努力を心がけてます)社会的に次の世代の人達の仕事の質が下がらないように何らかの形で貢献しなくてはいけない気がする昨今なのです。


実際の講座の中では、テキストに沿って解説する内容が盛りだくさんなので、もらさず教えることで結構時間いっぱいになってしまいます。(いつも微妙に時間オーバーぎみ)

本当は生徒さん達に設計の仕事の楽しさや苦しさを、くだらない話をまじえながらお伝えしたいのですが・・・。(このあいだテレビでソロモンの「建築家・杉浦伝宗」さんの回見たか?とか言いたいのになぁ。[みんなテレビ見ないで勉強してるか・・・。])


生徒さん達はみんな、仕事をしながら、カリキュラムの中にある、テストや予習・復習をこなして、がんばってますよー。(相当な量なのですこれが~。)

40才代の生徒さんも「年が年なので、なかなか覚えづらくて・・・。」といいながらテキストを真っ赤にして奮闘してます。

私自身もがんばらねばと刺激を受けるこのごろです。

2013年2月6日水曜日

よろず建築見て歩き part1

いろいろな建物を見た感想を、架空のキャラ[所長とコズミちゃん]の対話形式でレポートします。

記念すべき第1回は・・・「武蔵野プレイス」(武蔵境駅前)です。

所長[以下:所] 「数年前に設計コンペで選ばれた、女性建築家・川原田さんの設計によるもので、実はコンペ時の案とは似ても似つかぬものができたんじゃ。(興味のある方はネットで経緯を検索してみて下さい。)」

コズミ[以下:コ] 「どう違うんですか?」

所: 「コンペ案は波打つガラスの外壁で、ほとんどの施設は地下に埋められているものだったんじゃが、行政側との話合いその他で案が2転3転して、ようやく今の形で実現されたようなんじゃ。」

コ: 「よく建築家がはずされなかったですね・・・。」

所: 「コンペ案のままで建ったら、メンテナンス的にも問題がありそうだったので、ある意味デザイン感を残しつつ無難なところで着地したんじゃろな。コンペ案のまま建ってたら、妹島さんのパクリみたいになってたかもしれんし・・・。」

コ: 「・・・・。それでは外観から見ていきましょう。なんか真っ白で楕円の穴がポコポコあいてて、実物大の模型が建ってるみたいですね。」

所: 「そうじゃな。まわりの建物と一緒に写真に写っていなければ、スケール感ナシじゃのぉ~。じーっと見てると、トムとジェリーにでてくるチーズのかたまりのようじゃ。」

コ: 「・・・・。エントランス前に丸い広場があるのですが、折角の広場とのつながりが薄い感じがします。」

所: 「全体の開口部が角のとれた丸っこい開口部で統一されてるんじゃが、それにこだわりすぎて、外へ向けての開放感が薄れてしまってるんじゃないかのぉ。」

コ: 「内部はどうでしょうか。」
   「表現しづらいですが、四角いカマクラが連続してるような空間構成で、直線要素が消されている、[やわらかい」空間に包まれる感じですね。」
所: 「用途は図書館コンプレックスみたいじゃの。市民が立ち寄りやすい駅前図書館としては喜ばれそうな空間やの。」

コ: 「1階の通路に囲まれた真ん中あたりにカフェがあるのはどうなんですかね。」

所: 「外を眺められないカフェなんて・・・。本を持ってなかったらどこを見ていればいいんじゃ?」

コ: 「ダウンライト状のピンスポット的な照明が設定されてますが。照明器具を出さないようにした結果でしょうか?」

所: 「天井が変形ドームみたいな形状の連続なので、この形状の連続を強調させる間接照明にしたほうが、もっと”カマクラ状の天井の連続”を演出できたんじゃないかのぉ。」


総括 :「全体的に外観・内観ともに丸みを帯びた[やわらかいデザイン]が貫かれていて好感が持てますが、折角の駅前という絶好な立地を生かすように期待されている、建築のダイナミズムが[おしゃれな雑貨」テイストの演出に寄ってしまっているような気がするのがちょっと残念が感じがしました。」

2012年12月9日日曜日

洋ランの花芽が食べられた!

事務所の窓辺に置いてある洋ランです。

来年の春に咲くように、花芽が葉っぱの間から着実に伸びてきてました。楽しみに見守っていたのですが・・・。

先日、花芽がダランとしており、「あれどうしたのかな。」とよく見ると、なんと花芽が空洞になってしまって、食べられてました!「えーっ」っと夫婦ともども大ショック。

ウチの奥様は毎年花を楽しみにしており、去年はちょっと外に出したときにダンゴムシに花芽を食べられてしまって、花を見ることができませんでしたので、今年の花芽に対しての期待が大きかっただけに・・・。その落胆ぶりたるや・・・。

今回はだれが犯人なのか、現場検証をしたところ、いろいろなところにナメクジが這った跡が。

敵ながら、ダンゴムシといい、ナメクジといい、はっきりとした目もないのに、おいしいそうな花芽を目ざとく見つける能力にビックリであります。相当、栄養タップリでおいしいんでしょうねー。悔しすぎるー。

こんな事件が今週始めにあったので、夫婦そろってブルーな気分の今週でした・・・。

2012年11月27日火曜日

世田谷区K邸竣工しました。

設計を担当しました、世田谷区K邸[One’slifeホーム]竣工しました。

道路に面した南側の開口部を小さく抑えて、2階LDKの西側のバルコニー側に大きく開口部をとって明るい空間としました。

外側からは分からないのですが、玄関横に坪庭があったり、オーナーさん自らネットでいろいろ取り寄せられた、古材の棚板などなどで味のある空間になりました。

(左写真は、LDKの一部、天井が高くなっているところの露出梁。右は2階LDK西側の大きな開口部。坪庭+バルコニーに面してます。)

2012年11月9日金曜日

安藤忠雄さんの講演会に行ってきました。

「調布に可能性はあるか」と題された、安藤忠雄さんの講演会が調布駅前のグリーンホールで昨夜行われましたので行ってきました。(写真はロビーで展示されていた調布駅前計画の模型です)

1,2階でほぼ1300人入るホールがほとんど一杯になるほどの人気の高さ。

自身のプロジェクトの中でも、木をたくさん植えていく働き掛けがあるものを中心に、緑を増やす街づくりへのヒントとなることのお話でありました。

大阪の川沿いに桜の木を植えていくプロジェクトでは、緑の少ないイメージのある大阪のマイナスイメージ部分をどうプラスに変えていくか、そうする為には何をすればいいのか「考える」こと、またどうやって実行させるかの「行動力」(この事例の場合、桜の木にお金を寄付してくれた人の名前の入った碑を木の横に立てる計画とのこと。)またそれを維持管理していく人々の意識などが重要とのこと。などなど。

安藤さんのビジョンはいつも明確で、人々を説得していく才覚に長けた人であることがよく分かります。安藤さんの話の中では、日本の現状に対する批判はあるのですが、その中に見える希望を感じることができます。(この部分が今の政治家にはないところだと思います。)

肝心な調布駅前計画+線路跡地公園化計画についてはさらりと触れたのみで終わってしまったので、「果たして、調布にどういう可能性があるのか!?」という内容がうかがえなかったのは、ちと残念ではありましたが、作られる駅舎や線路跡公園を市民がどう活用・維持していくかに、活性化するかどうかがかかっているということですね。

講演の中では、鳩山元首相や小泉元首相らとの裏話的な話では、笑いもおこり、楽しい1時間20分あまりでした。

全世界でお仕事をされていて、超多忙なのに、日本各地でこういった講演を結構な日数間隔でやっているのは本当にすごいと思います。また、さらにただ話をするだけでなく、ホールのロビーで講演の前と後に、震災の寄付金が含まれた本の購入者一人ひとりに、本にサインをしてました。

お話の中で、仕事などで海外にいったときにアジアの中での日本について「日本は止まっているように見える。もう終わってしまったのか?」と言われる。現状への危機感とどうすればいいのかを常に考える姿勢が必要。とも仰ってました。

日常の生活に追われてしまうことでやらなくなってしまう、「危機感を持って大きな枠で[考える]」ことが私達に与えられている宿題だなぁと思いながら帰路につきました。

2012年10月26日金曜日

中野区N邸竣工しました。

設計を担当しました、2世帯住宅の「中野区・N邸」(One’s Life home)が竣工しました。
1階と2階で世帯が分かれており、2階世帯には、6帖強の大きなルーフバルコニーがあり、周辺は住宅密集地なのですが、ここは別世界な感じ。のんびりと日光浴もできそうです。

リビングの天井高さは4.0mあり、高窓からは、日がサンサン。
細かい部分までこだわりを持っておられたオーナーさんと、数々の打合せを重ねて、ようやく形となりました。とてもいい雰囲気の家に仕上がり、よかったです。

2012年10月2日火曜日

窓がないとオシャレな外観になるのか?

住宅雑誌でオシャレな感じで出てたり、世の中でデザイン住宅としてもてはやされてる住宅の正面外観では、「窓が全くなかったり、すごく小さいのが1、2個。」というのが多い気がします。

実際、模型とかを作って検討してますと、窓がないとなんか格好良く見えたりしちゃいます。

どうしてでしょうかね?きっと「建物の純粋な形がスッキリと浮かび上がる」からだと思います。

私の設計する住宅では、工務店の方に「窓が多すぎる。」と言われることがあります。(主に減額を検討する時に・・・。)

敷地の周りのご近所の建ち方などにもよりますが、家のさまざまなスペースで、個別になるべく風が抜けるように、最低2個づつ取れるように考えてると、結構、窓の数は多くなりますよ。

なので、例えば1面に全く窓がなかったら、風の抜けが悪くなる方向があるということになります。

私は4面にいいあんばいに窓が開いてるほうが絶対気持ちいいと思いながら設計してます。
(窓がデザイン上、邪魔モノであるはずはないし、窓があっても、格好いいデザインになるようにがんばります。)

[写真は「三鷹市・O邸」計画案の模型]