私が事務所を開設した2001年ごろには、いきなり仕事をいただけるツテがあって独立した訳ではなかったので、インターネットで住宅のコンペを行う「ウィークエンドホームズ社」のコンペにせっせと案を作って応募して、がんばってプレゼンして、勝てれば仕事になるー。という流れでしばらくやっておりました。
そんな住宅コンペで戦っている中で、常連の方で「この人が出るならちょっと勝てないなぁ~。」といつも思う建築家の方がたくさんいましたが、やはりそういう方々は今事務所も大きくされて、メジャーになってます。
そんな強者な建築家の一人、遠藤克彦さんの展覧会が、青山のプリズミックギャラリー(若手建築家の展覧会をやっているところ)で行われてます。
仕事ついでに寄ってきました。写真のような公共の建物もコンペで勝ち取って実現されていて、大きくて精密な模型も展示されておりました。住宅コンペで戦っていたときは、私は同じ土俵にいるような感覚でおりましたが、もはや全然大きなステージで活躍されているので、単純にがんばってるなぁ~と関心することしきり。
これはもう、最初に描く「野望とモチベーション」の差ですよね。きっと。
私はひとりで事務所をやって、密度の高い住宅をひとつづつ丁寧にやっていくことが性に合うのだから、私は私でコツコツがんばろうとする思いと、ちょっと私ももっと「オリジナリティー」と「野望」をもって気持ちを入れ替えてやらないと生き残れないぞ?とする思いが複雑に交錯する、青山での昼下がりでした。
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