2010年12月16日木曜日

敷地が遺跡調査区域に入っていると・・・

設計を担当してるOne’s Life ホームさんの住宅が立て続けに4件着工しました。

いつも、もうちょっとうまい感じの密度で仕事が進まないものかと調整してるのですが、どうしても大変な時期が重なって来てしまいます。

そんな4件のうちの1件が、基礎工事を行う前に「遺跡調査」を行う必要のある範囲に入っておりました。

普通の住宅のベタ基礎形状であれば、基礎底まで掘り進んだ部分を市の調査官の人が見に来て、確認してハイ終わりーなことが多いのですが、今回は杭で4mくらい堀り進むので、縄文時代部分とローム層部分の2層を市の調査する方が試堀をして深さ約2mまで調査するという、本格的なものでした。

もし、なにか出土されて、「要本調査!」と判断されてしまうと、着工が延期になってしまって、大騒ぎー!となるので、ドキドキでありましたが、無事になにも出土されませんでした。一安心。

2010年11月13日土曜日

鉄道と「木」

敷地についていろいろな申請を行う為に、世田谷区の玉川支所へ。

そこへ行く最寄り駅は、東急大井町線「等々力駅」です。

ここの駅舎は都内では今や絶滅寸前の木造です。

小屋組のトラスの部材がたくさんあるからでしょうか?とても表情豊かな構造体です。

ペンキで重ね塗りされているのに、木の温かみが感じられ、ほのぼのします。

また、別の路線ですが、仕事でよく行くところの関係で、東急世田谷線にもよく乗ります。

ここの枕木がまだまだ「木」が現役でがんばっていて、とてもいい感じなのです。(ダメになった部分は、コンクリート製に変わってきてはいますが。)

路面電車のような電車の「揺れ」と「走る音」に木の「あじ」が感じられ、ほのぼのしてます。

世田谷線は乗ると小旅行気分になれるので、以前、子供を乗せて、三軒茶屋へ行って、キャロットタワーの展望階(いつも混んでなくて、とっても穴場で、大好きなところです。)で景色を見る。というコースが我が家のお気に入りだったこともありました。

2010年9月14日火曜日

模型でイメージを確実に。

一つの住宅の計画の中で、模型は大体2回作ることが多いです。

コンペやファーストプレゼンの時に一回。打合わせを実際に開始して、ほとんどプランが固まった時点で、2回目の模型。(打合せを重ねていくと、最初の案とは変わってしまうことがほとんどですので・・。)これでお施主さんに、内観・外観がOKかどうかの確認をします。

写真の模型は、今設計中の2世帯住宅の模型です。2回目の模型のほうです。きのうの打合せ用に作りました。

部屋のプロポーション、各部屋のつながり方、外観の様々な角度からの見え方・・・、などなどのイメージを、模型によって確実にしていただきます。

世の中の設計事務所のスタイルによっては、もっと計画の初期の、建物をどういう形にしようか?という段階から、スタディ模型を作成して、いろいろな形を模索する・・・。というところもあります。

前に若手建築家の長谷川豪さんの記事を雑誌で見たときに「設計のアイデアが固まるまでに千も二千も模型をつくる。」とあったのです!が、これは、1日中何個も模型を作ってくれるバイト君か若手スタッフがいてくれないと到底できないことです。ましてや事務所内部にそんなたくさんの模型を置くスペースも普通はないよ~!

そんなマンパワーを使えない、一人事務所である当事務所では、設計のアイデアを固める段階は、あーでもない、こーでもないと、いろいろなスケッチを書き重ねて、案をまとめていきます。

それで、これで行こう!とプランがまとまったところで、プレゼン用となる、1回目の模型が建ち現れるのでありますー。

もちろん、作ってみたところで、ちょっと思っていた感じと違うなぁ~っ、という場合には、いろいろ作り変えながら、考えることになってしまって、模型を作る時間がやけに長くなってしまうこともあります。

2010年9月1日水曜日

家に木があると・・・

どこの林?という感じですが、実は我が家の目の前、道路を挟んだ向こうがこんな感じなのです。

植木屋さんが所有されてる土地で、ケヤキとハナミズキが主に植えられてます。

庭もないコンパクトサイズな我が家にとっては、こんな庭があって大きな木があったらなぁ~、とも思うのですが、ケヤキは夏前にベタベタな細かい汁を放出して、ウチの奥さんの洗濯物悩みを増やしますし、成長が早く、2年前に植木屋さんがほとんどの枝を切ってしまったのに、もう切る前に近いくらいな葉っぱの量になっちゃって、落ち葉もたくさんー。

などなど木に関しては、いい面も大変な面もありますが、窓から外を見て、緑が見える感覚は何にも変えがたく、ホッとします。

今日は朝、木のところを見てたら、オナガ(鳥)がセミをバリバリ食べてました・・・。(セミは地上に出てから命が短いのに~。)

2010年8月9日月曜日

人工の霧/自然の霧

都内でちらほらあるようですが、濡れない程度の細かい粒子の人工霧で涼しくさせる装置です。
                         
二子玉川で始めて体感しました。なかなかヒンヤリしていい感じでした。体感的なものもありますが、視覚的な演出効果(ワクワクする)が面白かったです。
                       
最近は都会の街では自然に霧ができるのも減って、年間で数えるほどな感じですが、山のほうにいくと霧は多いです。
                              
先日、家族旅行で、八ヶ岳のほうにいったのですが、高原道路を車で走ってる時にかなり濃い霧に包まれて、緊張のドライブになった時がありました。
                         
この時に両側が深い谷になっている橋を通った時の感触は忘れられないものでした・・・。
                            
全体で濃い真っ白な中に道路が先が見えなくなって、吸い込まれて行くようでした。この時の両サイドの谷側のすごく「濃い白」の霧に、その先のとてつもない「奥行き」を感じて、背筋がゾーッとしました。
                                 
予告編を見ただけですが、「ミスト」というパニック映画がありましたが、濃い霧の得体の知れない奥行き感は本当に怖いものなのだと実感。
                          
しかし、霧のような「あやしい感じ」のするものが、昭和の生活の中ではいろいろ身近にあったからこそ、人々が想像力を働かせたんだろうなぁ~。

2010年8月2日月曜日

稲城市S邸竣工しました!


小平市の諫早建設さん施工で、工事を行っておりました、「稲城市S邸」が無事に竣工しました。
梅雨時を挟んでの仕上げ工事でありましたので、工期が延びぎみで、Sさんご家族には、ご入居ぎりぎりになってしまい、ちょっとヤキモキさせてしまう感じではありましたが、シンプルで開放的な空間にご満足いただきました。
この場所は南側に緑の濃い山が迫り、その「濃さ」ゆえに、室内からの見え方として、あまり緑を取り込み過ぎたくはない感じでありましたので、窓のとり方を悩みましたが、リビングから見える「緑」はちょうどいい具合に緑を感じることができる空間になりました。
これからSさんご家族の「この家での暮らし」はじまります。竣工おめでとうございますー。